act3 ヒーリングプリンセス?

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「ところで、アクロポリスには何をしに行くんですか?」 パーティーを組んだ二人と一匹。 「ん~、さしあたっては特に何も。世界最大の都市を見て回ってみたいですね~」 フワフワという表現が似合う笑顔を浮かべ応えるユースウェル。 「良かったら案内しましょうか?ショッピングとか一緒に行きません?」 「……ッ!」 ユースウェルの目がキラリと、いやギラリと光る。 「是非、それとクジなるものが流行っているとか」 少女の手を取りやはりフワフワと笑うが手に込められた力が非力なドルとは思えない。 「くじ?あぁ、最近出回ってるやつかぁ。あれですよね?うぇぶ……諭吉……連打……情熱と気合い……脱力感……病みつき……マゾ……廃人……オワタ…」 「そうそう、それそれ♪そのオワタをやってみたいんですよ」 「なるほど。それでしたら私のフレを紹介しますよ。かなりハマってる子がいるんで。ぁ、もし良かったらフレ登録しても良いですか?」 そう言うと少女は腰にあるヒップバッグから一冊の本と羽ペンを出す。 「勿論。よろしくお願いしますね」 気軽に応えるユースウェルはその本を受け取ると最新のページを開きサラサラとサインをする。
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