クロとクルのくろにくるっ！

act３ ヒーリングプリンセス？

「大丈夫、ちょっとだけ死ぬほど痛いのが何回も続くだけですよ、うん」

最早慰めでもなんでもない一言を投げ掛けるユースウェル。

「それじゃ行きましょう。………………エンジェルフェザー」

少し長い溜めの後、詠唱と共に３人の周りを半透明の白い羽根が舞い散り、すぐに空中に消えていった。

「羽根持ちだったんだ……」

少し驚いた表情の少女。

身体にある潜在的な能力を活性化させ、微弱ではあるものの継続的な回復を促す比較的高位の魔法である。

これがあると無いとでは狩りの効率に明確な違いが出てくる。何もしなくても回復する羽根より、何かをしなければ回復できないドルイド以外の職業にとっては何より有り難い魔法である。

これがドルイドがＰＴに欠かせない理由の一つでもあるのだ。