act3 ヒーリングプリンセス?

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「一人づつなのでユースウェルさんどうぞ~」 「は……はい」 おずおずと足を引っ掛けしっかりとロープに掴まるユースウェル。 「上に行ったら入口があるんでそのまま上に上がっちゃってくださ~い」 「は、は~い」 言ってる間にもロープがスルスルと巻き取られてゆく。 「高い……高いです」 ガクガクブルブルと震えるユースウェル。実は高い所はあまり、というか好きじゃない。 景色を楽しむ余裕もなくロープはどんどん高度を上げてゆく。 「……?、着いた?」 目を瞑ったままだったユースウェルはいつの間にか動きを止めていたロープに気がついてそ~っと目を開ける。 滑車に巻き取られたロープの目の前には丁度人一人が足を乗せられる板張りのスペースがあった。 慎重に、ゆっくりとそこに降り立つユースウェル。 その更に奥にはやはり人一人が乗り込めるエレベーターがあった。 「うぅ~~~……」 実は狭い所もあまり、というか苦手なユースウェルだったが既にロープは次の人を運ぶ為に下降中。 このままここにいては空で渋滞を引き起こしてしまう。 ままよとばかりに中に飛び乗るユースウェルだった。
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