act3 ヒーリングプリンセス?

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幸いにして10秒経たない内に目的地へ辿り着いたユースウェル。そこに広がっていた景色を見て感嘆のため息を吐く。 「はぁ~~、本当に空飛ぶ庭なんですね……芝生がある」 直径15M程の広さの庭には一面に芝生が敷き詰められ太陽の光を一杯に浴びて穏やかな風になびいていた。 「む、侵入者か?」 「へ?」 「違うよ~、お客様だよ~」 「へ?」 「食い物あるか!?食い物!ジュルル……」 「え……と……???」 「主様とはどの様なご関係ですの?」 「あらあら、いらっしゃいませが先でしょ?(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)」 「ん、お客様だね」 「ん、ゼリコポーション飲む?」 声の主は見当たらないが明らかにユースウェル以外に少なくとも5人以上の声が聞こえてきた。 キョロキョロと辺りを見渡すユースウェル。 「何処見てんのよ!こっちよこっち!失礼な奴!」 ユースウェルは人として当然の行為、つまり前後左右を確認した。だから上から声がしても、 あぁそういう声なんだ。 位にしか考えなかった。 そしてユースウェルは上を見上げると、 「…………猫?」 身長にして3、40CMくらいの猫?達が空中を浮遊しながらユースウェルを見ていた。
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