~プロローグ~

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というか……… 「何処にいるの!?そして誰!ていうか助けてよ!」 「ω・)ん?中いるけど?」 「は?」 「ω・)だからぁ……その胸のアクセのなかぁ…」 「辻憑依!!?いつの間に!?」 因みに憑依とは、アクロニアの世界に古くから伝わる秘術である。 いつから在るのか、誰が思いついたのか、それすらも歴史の中に消えていってしまった古の秘術。 といっても比較的誰にでも使用可能な簡単な魔術である。 憑依したい相手を頭の中に思い浮かべ、その対象が身に付けている物に自身の想いを思念の塊にして飛ばす。 理屈は今もって不明なさっぱり法則ではあるが、とにかく肉体も合わせて憑依対象の身に付けた装飾品に宿れるのだ。 熟練者になると本人の持つ力を憑依者に上乗せする事も可能と言われている。 つまり、憑依者の魔法を強化したり、体力、力等を更に向上させたりといった具合だ。
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