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「ちょっと!まだ俺昇りきってない!」
なにやら下の方から悲痛な叫びが聞こえてきた。
「安全確認……」
そこで最後のボタンを押そうとして少女は背後のユースウェルとネコマタ達を見る。
それを見たユースウェルはネコマタ達と顔を見合わせると笑顔で応える。
「「「「「よ~し♪」」」」」
「良くないっ!わかってんのか!この空でロープ一本でぶらさが…」
「しゅっぱぁ~つ♪」
「「「しんこ~♪」」」
ポチッ
低い唸るようなエンジン音と共に前に進みだす飛空庭。
「わぁ~♪気持ち良いです~♪」
暫しの遊覧飛行が始まった。
歓声をあげるユースウェル。
「うひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」
哀れな少年をぶら下げたまま。
目指すはアクロポリス。
何がユースウェルの行く先に待っているのか。
それはまだ誰も知らないクロニクル。
君の作る物語はまだ
そのほんの最初の1ページ目を刻んだだけ。
さぁ、君はどんな物語を作り出す?どんな出会いと巡り会う?
知りたい?
じゃあ一緒に行ってみよう。
君と繋がるクロニクルの世界へ。大丈夫だよ。きっと必ず君も巡り会うから。僕が君を見つけるから……
さぁ、行ってみよう。
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