act4 ELEMENTAL MASTER

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ギルド総本山を出たラピスは右手を額にあて目を細める。 今日は晴れ。明後日までこの陽気は続くそうだ。 「さぁてと……たまにはクエでもやろうかな……天気も良いし」 要するに暇になったラピス。 この晴天は彼女にとってクエストをするという大義名分を提供しているようで、断じて暇だからなんかして遊ぼうかなぁ~~~といった不純な動機ではない。 「私は今レベル97……最近新しいダンジョンが各地で見つかったみたいだけど……次元、次元……なんだっけ?」 別に忘れているわけじゃない。覚えていないのであって、決して忘れているのではない。 因みにレベルとはクエストを受けた経験や純粋な戦闘力によってギルド総本山から発行される強さの一つの目安みたいなものだ。 今のところ上限は設定されていない。ただ100以上の冒険者は稀だ。 アクロニア最大規模の広さのアクロポリスでも1、2名いるかといった所だ。 そして彼女はレベル97 つまり無茶苦茶強いのである。 若いのにエレメントマスターの二つ名を冠している程だ。
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