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「あ・ん・た………ねぇ………」
走りながら握り拳をワナワナさせる。自分の身体だけに殴れないのが辛いところだ。
(いっそ憑依解除って手もあるけど……私一人の力じゃ直ぐに追いつかれちゃう…)
「大体ねぇ……あんたでしょ!あれ連れてきたの!」
「|ω・)あれ?……???」
「むぎぎぎぎ………あの黒くておっきくて強いあれにきまってんでしょ~が!!」
そういう少女ががなりながら後ろを指差した方向には、ちょうど茂みの中から姿を表した黒い狼がいた。
「ω・)嫁入り前の大事な体の子がそんなこといっちゃいけないと思う……」
「聞いてねぇぇぇっっっ!!!」
どうやら言葉のキャッチボールは難しいらしい。
「ω・)お菓子食べる?」
おまけに状況を理解してないらしい。
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