拾八

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倒れてゆく、かつて共に戦った者たち。 ここはそういう時代なのだ。 己の信念のために。 その時、ふと危険を感じて咄嗟に刀で受け止める。 重い。 でもこの太刀には翔は覚えがある。 「よぉ、元気にしてたか?」 言いながら不敵な笑みを浮かべていたのは 「平助…」 かつての仲間の中でも、共に新撰組を作った藤堂平助だった。 「お前さぁ、何してくれちゃってんの?伊東さん殺しちゃうとか、本気?」 ほんの少し苦笑して、平助は対峙する。 その構えに隙はない。 「…平助、逃げて」 翔は祈る気持ちで、その言葉を口にした。
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