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「メアリーさん、今何歳ですか」
「60歳」
僕「死因は何ですか」
「原因不明ですが、無理をして身体に大きな負担をかけていたようです。」
僕「メアリーさんは結婚はされたんですか」
「結婚…わかりません。でも子供の写真があります。実の子供かどうかはわかりません」
僕「周りに誰かいますか」
「弔問客は出入りしてますが、家族はいないようです。猫が一匹」
僕「では身体を抜け出して、ご自分の顔を見てください」
「硬い表情です。
でも、やるだけやったという満足感を感じます。」
僕「この人生で何を学びましたか」
「ただひたすらに生きてきました。満足してます。」
本当だろうか。
僕「後悔はありませんか」
「あの男の子(5、6歳)の写真だけが唯一の心の支えでした。自分の子供だとは思いますが…愛情を感じます。」
僕「ではよしこさんとメアリーさんは光に包まれて空に昇ります」
「どんな所ですか。周りに誰かいますか。」
「雲の上です。誰もいません。」
僕「守護霊さん、お呼びしますか?」
「はい」
僕「メアリーさんの守護霊様、どうぞ近くへおいでください。」
「守護霊様がみえますか。どんなお姿してますか」
「仙人のようなおじいさんです。白い髭に白い服を着ています。」
僕「守護霊さんに聞きたいことがあれば聞いてみてください。」
「何かとても怒っているみたいで聞けません。何をいっているかもわかりません」
僕「では、守護霊さんに意識を繋げます。」
僕「メアリーさんの守護霊様。何か怒ってらっしゃるみたいですが、何といっておられるのですか」
「馬鹿者!といっておる。」
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