63人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
頑なな心 法律事務所のメアリー
40歳女性よしこさん。
関節が痛く車椅子生活。
周りとの関係も悪く、これからどうしたらいいのか…
。
ワンピースにブルーのスカート。
金髪に青みがかった茶色の目。
5歳から7歳くらいのイギリスの少女メアリー。
1600年の後半らしい。
彼女は草原に立っていました。
僕「ではメアリーさん。家にかえりましょう。」
「どんな家ですか」
「木の家です。お婆さんが外にいます。」
僕「中に入ってください。誰かいますか?」
「お父さんとお母さんがいます。」
僕「メアリーさんはお母さんに繋がります」
「メアリーさんのお母さんですか。」
お母さんの名前はシルビア、45歳。もう一人12歳の息子がいます。
「シルビアさんはメアリーさんの事をどう思ってますか」
「可愛いけど距離感がある」
僕「そういえば、随分年齢がいってからのお子さんですね。実のお子さんですか?」
「いいえ。私の子じゃあない」
僕「ご主人の連れ子ですか」
「違います。他人です」
どうやら貰われてきたようです。
「主人の意見で引き取ったんです。メアリーは邪魔ではないけれど、上の子の方がかわいいです。」
僕「男の子は貴女のお子さんなんですね。ではよしこさん、お父さんに繋がってください。」
「メアリーさんのお父さんですか」
「そうです。」
僕「お名前は」
「マーク」
僕「メアリーさんは実のお子さんではないそうですね。どういった関係になるのですか」
「妹の娘です。妹は生きていますが、育てられません。」
メアリーさんはそのことを知らないようです。
僕「メアリーさんの事をどう思いますか」
「かわいいです」
僕「では、メアリーさんに戻ってください。メアリーさん、お父さんとお母さんの事は好きですか。」
「はい。大好きです。」
僕は少し救われました。
僕「ではメアリーさん。貴女の人生の重要な場面、特に今の人生に影響を与えている場面へと進んでください。」
最初のコメントを投稿しよう!