天使になんかなれない

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君がわたしのことを見ているのなんかすぐにわかったの。わたしの視線と同じものを君も見ていたし、わたしと話したときには君が浮き足立っているようだったから。 でも君は自分で八方美人だって気付いてないみたいね。わたしに見せる笑顔を、他のたくさんの人たちに見せているのよ。だから、わたしはただの友達なのかなって。ちょっと仲のいいだけの友達なのかなって思ってしまうのよ。 早く気付いて。「わたし、好きな人いるの」お願いだから早く。ねぇ。 (天使になんかなれない) こんなわたしでも、可能性があるなら。一ミリでも入り込む隙があるなら、それにかけてみたいの。君が好きなの。
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