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「あっ、純!」
コンビニの近くまで行くと、純が出てきた。
「おぉ、案外早かったな……ってお前寝癖ついてんじゃん」
言われて自分の頭をさわってみると、サイドの髪が少しはねていた。
「気付かなかった……」
(顔洗ったときに鏡、見たんだけどな)
「まぁ、こんくらいならいいじゃん。かわいいぜ?」
笑いながら言われた。
「うっさい」
拗ねたようにボクは頬を膨らませ、純から顔を背けた。
「わりぃわりぃ、早く行こうぜ?」
僕の頭をグシャグシャと撫でながら言った。
(純のやつ……まだ笑ってるし。)
「あぁ」
(少しの寝癖で笑うなよな……)
笑われたことが気になりながらも、先に歩き出した純を追いかけた。
「あっ、そういや体調とか大丈夫か?刹那にしたら珍しいよな、約束忘るなんて」
突然思い出したように、僕の顔を覗き込みながら聞いてきた。
「あっ…あぁ…大丈夫。悪かったな」
突然のことに驚き、慌てて謝るとデコピンされた。
「いてっ」
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