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「別に怒ってねぇよ。ただ……」
「ん?なんだ?」
「いや、なんでもない。早く行こうぜっ」
「あっ待てよっっ」
突然走りしだした純を急いで追いかけた。
大学には余裕で間に合い、僕たちは講義を受けた。
「終わった~…」
講義を受けて今は昼過ぎ。
「腹減ったし食堂行こうぜ?」
隣でノートを片付けながら純が言った。
「食堂か…でもこの時間帯って混んでるしな……」
僕が食堂で食べるかどうか悩んでいると。
「さっき達也からこの講義サボるってメール来てさ。ノート貸すから、食堂の席確保って条件で引き受けたんだ。」
にかっと幼いときから変わらない、いたずらっ子のような顔で笑った。
「だからあいつ今日居なかったのか……なら、早く行こうぜっ。久しぶりに食堂のオムライス食べたいっ」
僕はオムライスが幼いときからからの大好物で、ここの食堂のはとびきり美味い。
でも食堂は大学近くのどの店よりも安く昼時は混むので席が取れず、時間をずらすか別の店へ行くので食べる機会があまりないのだ。
「おぉっ」
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