プロローグ

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「あんた、高校は私立アール・ド・クロス学園へ行きなさい」 「ちょっとなに言ってるかわかんないです」 春休み真っ最中だった。 昼飯を食った後リビングのソファーに寝転び、PSPでモンスター狩ってたら姉が突然意味わかんねー事を言い出した。 「だから高校はアール・ド・クロス学園へ行けって言ってんの。日本語通じてる?」 黒のロングヘアーをさらりと片手で払いながらゴミでも見るような目つきで見下ろしてくる。 無駄に顔とスタイルがいいだけに迫力がwwwwwwこええええええww なんなのwwwwww俺あなたに何かしましたかwwwwwww 「いやいやいやいやマジで意味わかんねーからwwwwこの間ようやく受験が終わって、俺の記憶が正しければ今年の春は近所の県立高校に行く予定だからwwww」 昔から突拍子もないこと言い出す奴だったが、気でも狂ったのかこの姉。 「大体wwwwwwwwアールドなんちゃらってwwwwwテラ厨二病全開のネーミングセンスwwwww 誰が行くんだそんなとこwwwwwww今時エロゲでもそんな名前使わねーwwwwwww」 ダ ン ッ !!!!! ソファー付近に設置してある簡易テーブルを、力の限りたたく姉。 ビビってPSP落とす俺。 「 ち ょ っ と 黙 っ  て ろ 」 「調子こきましたすみません」 はい、わたくしただのヘタレです。 .
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