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俺は血の気が引くのをモロに感じつつ、思考をフル回転させてみた。
そういやあの女の人、校内で会うのは決まって北棟だったよな・・・・
北棟って・・・・北棟って・・・・『出る』って有名じゃん。ホラ、あの浦飯幽助的な。霊丸的な。
言われてみりゃもう初夏になろうって時に、あの分厚いカーディガン羽織ってんのってどう考えてもちょっとおかしいっつーか
最後雨の日にあった時だって、よく考えてみりゃ傘もささずに立ってたのに服とか髪とか濡れてたか・・・？
しかもその次の日にプリン頭のカーチャンが事故起こすし・・・・。
「・・・なあおい」
「どうしたのたかぽん、顔色悪いよ？」
プリン頭が俺の顔を覗き込んでくる。近え・・・
「この間、北棟に女いたよな？お前も見たよな？」
「えぇ？この間？北棟？・・・って、もしかして少し前にたかぽんがオバサンにしつこく言い寄られてたのをオレがかっこよく助けた時の～？」
ちょｗｗｗｗコイツの脳内でどういう解釈になってんだｗｗｗｗｗｗｗ
ツッコミを入れたい衝動を抑えて俺は続けた。
「いやだから俺はその女がお前のカーチャンだと思ってたんだが・・・」
「えぇぇえ～？！なんでそうなったの？あんな地味な女、俺の母親なわけないじゃん！！腐ってもそこそこ有名なブランドメーカーの社長だよ～？」
「・・・・・・・（ﾟдﾟ）」
逆に驚かれて俺は思考が停止した。
プリン頭母親説完全否定ｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
・・・・・・・・・・・・じゃあ、
だ れ だ あ れ は
「そういやばホスト担任が雨の日の事故で死亡例があったとか言ってた気が・・・ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ・・・・・」
もうひとつ嫌なことを思い出しちまったわ！！！！
「事故・・・？あ、そういえば思い出したんだけど、あの母親の事故、今でこそ軽い打ち身とかで済んだけど、一歩間違えたら死んでたかもしれないって言ってたよ」
「えっ」
「なんでも、突然ふらっと出てきた女の人を轢きそうになってハンドル切って岩にぶつかったらしいんだけど、その後すぐ目の前に大木が倒れてきてさ。
岩の方にぶつかってなかったら大木に押しつぶされて死んでたかもって」
「・・・・・・・・・・」
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