22674人が本棚に入れています
本棚に追加
その瞬間、部屋にかつてないほどの静寂が支配した。
なんか微妙に彼方が放つオーラが刺々しくなったのは気のせいかな?かなっ?
もうちょっと遠まわしに聞いた方が良かったのかしらwwwwwwでも自分不器用デスカラwwwwwww
「聞いてどうする」
なんか悪いことしてるわけでもないってのに、空間を支配する沈黙に冷や汗出そうになったその時、
彼方がドスを聞かせた声で聞いてきた。
こええっつーのwwwwwwwなんでこんな機嫌悪くなってんだwwwwwwww
「いやさ、最近お前また一年の始めの頃みたいに寮にいること少なくなってんじゃん?なにやってんのかなって思って」
「・・・今更だな」
「いや、そう言われると何とも言えませんがwwwwww」
「誰かに何か言われたのか」
「いや、言われたっつーか・・・。これは先に謝っとくわ。スマン」
は?と言わんばかりの顔で眉毛を器用に片方上げちゃってる彼方さん。
うはwwwwいちいち表情がイケメンすぎてムカつくwwwwww俺と頭部交換しようぜwwwwwww
・・・・・・・いや、そんなことはどうでもいい。それよりも・・・
「お前の部屋にあるアレ、見ちまったんだよ。その・・・・・ベッドの下にあるスクラップブック」
すると、彼方がかつてないほどに目を見開いで驚いた表情を作った。
あー、アレやっぱ見ちゃヤバイやつだったんだヤッベーベェェエエ!と思いつつ、俺は気づいてないフリをして続ける。
「アレ最初見つけたときはエロ本かと思ったけどな・・・って、そうじゃなくて、あの新聞の記事みたけどあの事件の被害者っt」
「お前には関係ない」
俺が言い終わるか否かのタイミングで、彼方が唐突に声を被せてきた。
「いやいやいやいや、関係あるとかないとかじゃなくwwwwwもしかしてお前結構ヤバイ事に首突っ込んでるんじy」
「お前には関係ないって言ってるだろう」
「だから聞けよwwwwww俺が関係あるとかないとか今どうでもよくね?」
「関係ないものは関係ない」
くっそwwwwwwwこの融通きかない感じRPGとかに出てくるNPCかお前はwwwwwww
そして俺のしつこい視線攻撃に、珍しく折れた彼方がため息を履いて言う。
「・・・・仮に、お前の推測通り俺がその事件について何かしようとしてるとして、それでどうするつもりだ」
.
最初のコメントを投稿しよう!