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「どう・・・って、普通に止めるだろ」
「は?」
「お前、だってアレ殺人事件だぜ?素人が下手に動くより、普通にケーサツに任せとけよ。日本のお巡りさんは優秀だってばっちゃが言ってたぞ」
「日本の警察では手が出せないからやってるんだ」
「・・・へーほーふーん。つーことはお前が今やってることって、やっぱあの記事の事件絡みっすか」
彼方が一瞬しまったと言わんばかりに顔を歪める。
ベタな誘導尋問に引っかかるとか彼方くんらしくありましぇんねえ~。
「つーわけでさ、お前にどんな事情があんのか知らんけど、あんまヤバイことには首突っ込むのやめとけ」
いやガチで。
あれだぞお前、そんなこと続けてたらそのうち蝶ネクタイつけたメガネの「あれれ~」が口癖の死神がやってくんぞ。
「何度も言うが、お前には関係ない事だ。当然迷惑をかけるつもりもない。だからこの件に関して口を出すな」
「うぉい!ちょっ、待たんか!!」
そう言ったかと思うと、突然俺に背を向けて部屋に戻ろうとした彼方のを腕を掴んで慌てて引き止めた。
「・・・なんだ」
振り返ったヤツの超冷めた視線が突き刺さる。
いやいやいやいやwwwwwww
「おまっ、俺をなんだと思ってんの!?wwwwwwいくらなんでも自ら阿鼻叫喚の大火事にダイブしようとしてるダチを傍から鼻くそほじりながら傍観するような真似はさすがにしねーって!!」
すると彼方はイラついたように腕を振り払い、縄張りに勝手に入ってきた侵入者を睨む狼みたいな目で俺を睨みつけてきた。
KOEEEEEEEEEEE!!!((((;゚Д゚))))
ナンナンダヨコエエヨ!俺そこまで変なこと言ってねえっつの!
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