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昼休み。
いつものごとくインスタンツカップメェンを小脇に抱えて、俺は一人で教室を出る。
最近はもさ八もファンクラブ(笑)とやらが出来たおかげで、昼はなにかと忙しいらしく、前のごとく色々とほとんどなくなって、わりと平和に過ごしている。実に素晴らしい。
「おや、安藤くんじゃないか」
「ぬ?」
廊下をてくてく歩いていたらいつぞやの・・・ええっと・・・名前が思い出せない子安ボイス似の金髪ルナティックとばったり会った。
「今からお昼かな?」
「そうっすね」
白衣を装着して、小脇にはいろいろ難解な文字で書かれている分厚い本が数冊。相変わらずイケメェンである。クソッ、イケメンスキルよこせ。8割くらい。
そんなテキトーなことを頭の中で考えていると、金髪ルナティックは何やら疑問が浮かんだような表情を作り、俺の隣あたりに視線を泳がせた。
「ん?そういえば、いつも一緒にいる・・・志摩くんはどうしたんだい?」
「ああ・・・いあ、その・・・」
またその話かよwwwwwwやめちくれwwwwwwwwwwwww
俺が一万年生きたカメみたいな微妙な表情をしていると、何やら悟った金髪ルナティックが苦笑いをする。
「ああ・・・もしかして喧嘩かな?若いうちはよくあるよ」
「はあ・・・」
「まあ、喧嘩は若いうちにたくさんして、きちんと仲直りの仕方を学んだほうがいいよ。大人になると、拗れた人間関係は容易く元には戻らないからね」
「そうっすか・・・」
「実は私が若い頃もねry(ウンヌンカンヌン」
何やら饒舌に語り始めちゃった金髪ルナティックさん。
すいませんこれ話長くなりそうですかwwwwwww今じゃなきゃダメっすかwwwwwwボクちん腹減ってんですけどwwwwwww
熱弁開幕の予感にガッツリ精神力を持って行かれ、もうどっか行ってくれオーラを放出させていると、背中に衝撃が走った。
ドスゥ!!!
「ヌフォッ!?!?」
予期しないアタック攻撃に、思わずつんのめる。
今度はなんなんだクソwwwwwwwwwwww
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