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▽萌黄輝斗視点▽
たかぽんと分かれて生徒会室へ向かう途中、まださっきのことが頭の中をぐるぐると回っていた。
「ハー、やっばいなぁ。やっばいなぁ~」
たかぽんに顔を近づけた時に気づいた首のあのキスマーク。
オレがこの間勢いに任せて付けちゃったやつだけど・・・。
ほぼ消えかけてるその跡を、あの日からなんにも気づかないであのまま放置してたんだぁ~って思ったらなんか・・・
・・・すんごい、ムラっとキた。
ヤバイ、ヤバイ、ヤっばいなぁ~。こんな感情初めてかもしんない。
おまけにあんな・・・家に来るかとかって聞いてきちゃうんだもん。
周りに人いなかったらそのまま空き教室かどっかに連れ込んでたよ。
「バッカだねぇ。ホントに盗っちゃうよ?オレ」
誰に言うわけでもない独り言を呟きながらオレは生徒会室の扉を開いた。
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