11スレ目

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▽火塚智秋視点▽ 俺はボンヤリしながら働かない思考を巡らせる。 「ぁ・・・・っ」 漏れるような声と共に感じる、他人の気配。 温かい。 なんだこれは・・・? 俺は何をしているんだ? 「あ・・・くっ、も・・・う・・・」 その声でハッとする。 ベッドの上で俺が覆いかぶさるようにしている、衣服を身にまとっていない身体。 その体が、震えて身じろぐと、嬌声にちかい呻くような声が漏れる。 「っ、・・・・はっ、あ・・・!」 れ、憐・・・・!?憐なのか!? 俺は、ついに憐を・・・・!!! 高揚する感情を抑えきれずに、俺は顔を上げた。 その姿がはっきりと映し出され―――――― 「は・・・っ、か・・・会長っ・・・・」 ******************** 「―――っっっ!!?!?」 ジリリリリリリリリリリリ!!!! 思い切り布団を跳ね飛ばして起き上がった。 心臓に悪い音を撒き散らす目覚まし時計を黙らせる。が、まだうるさく鳴り響く鼓動に汗が止まらない。 「な・・・・?」 なんだ今のは・・・・。 俺は布団の中で呆然とする。 憐の夢だとばかり思っていたのに、あの目が覚める寸前に見えたのは・・・・ 「ありえねえ・・・」 汗でべとつく髪を掻き上げて頭を抱える。 最近、俺は、おかしい。 なんで俺がこんな気分にならなきゃなんねーんだ・・・。 苛々しながら、シャワーを浴びようとベッドから出る。と、 股間に感じる違和感に、またさらに気分が落ち込んだ。 今日はもう、いっそのこと休みてえ・・・。 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
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