序章

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後5分で新しい幕が開かれる。 11時55分、ある一室で1人の少女が携帯を握りしめ、怪しげな笑みを浮かべていた。 「ふふふ、これであのゲームが始められるわ…。」 ―私は待っていた。この時を。 どんなに夢みていただろう。 この世が、人間が完全に狂い始めるこの時を。 自分を守るために友達、親友、大切な人を犠牲にしていく。 そしていつか、あのゲームによってこの世界は滅亡するだろう。 私の作った、あの恐怖のゲームによって…。 「さてと、そろそろ始めましょうか。まずは実験ね。中学校を使いましょう。クラスは1年3組。送信っと♪」ポチッ "メール送信完了" 「さぁて、人間はどこまで裏切れるのかしら。」
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