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食事を終えると、皆は風呂に浸かった。
一日の疲れや哀しみ、全てを洗い流してくれる風呂は格別だ。
風呂を出れば、ベットに入る。次の日になればラウザとはお別れだ。
寂しくないとは思っていても、やはり子供だ。
別れに涙を流す者も少なからずいる。逆に喜ぶ者も……。
虹助をいじめる者たちにとっては、邪魔がいなくなって嬉しい事だろう。守る者がいなくなれば楽になる。
そう……難しい話じゃないだろう。
「さあ皆、明日はラウザの旅立ちです。今日はゆっくり休んで明日の見送りに遅れないようにね」
シスターが、寝室の出入口から声をかける。いつものことだ。
何も変わらない。ただ、明日になればこの部屋から一人がいなくなるだけ。
「はーい、シスターおやすみなさい」
「おやすみ」
シスターは静かに扉を閉めてシスターたちの部屋へ去って行った。
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