預けられた子たち

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 その頃、虹助は山の頂上にいた。教会の裏山だ。 ここは、ラウザとの秘密の特訓場だ。藁人形などが、散らばっている。 「ラウザ、いつか僕もこの力を上手く扱えるようになったら追いかけるよ。待っててくれ」  右手に握られた勾玉が、手の中で輝きを放ち始める。 「月虹! ガンモード!」  声と同時に、右手の勾玉が銃に形を変えた。それを虹助は空に向ける。 「いってらっしゃい! 師匠」  引き金を力強く引いた。銃口からは、《七色》の光りが飛び出し、アーチを描いた。虹だ。
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