あそこで

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とうとう 地蔵さんを怒らせてしまったか!? でも 俺を連れてるのは誰なんだよ? って いうか 俺は犬になってしまったのか!?…と色々なことを、一辺に考えていたから、ほんの 数秒だったと思うけど 横に、少し年上っぽい 女性が立っていた。 若い時は かわいかったんだろうなぁ…って まてまて     『私ですよ!』 そう 言われても、さっぱり 思いつかなかった。   自慢じゃないが 俺はまだ 結婚もしてない 29歳。 安給料のサラリーマン、安アパートに1人と 1匹で暮らしている。彼女がいた歴も 学生の頃だったし… もしや! よくあるパターン!? 動物の変身した…うちの一匹! サリーちゃんか!? 顔覗き込んで観ている俺に 『サリーです。』と確かに言った。   なるほど!これから サリーの恩返し物語が始まるのか! 犬になってしまった俺は、昔話を思い 浮かべながら、ちょっとニヤニヤしてしまった。   『さて、そろそろ 行きましょうか!!』 『ワンッワンッ?』 『どこへって、コンビニですよ!?』 『クゥークゥー…』 どうやら、俺の言いたい事は通じているみたいだ……おい!?ちょっと 待ってくれよ~
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