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「あっ、あのさぁ!!」
ギャーギャーしてるなか、あたしがいきなり声を挙げたので、全員の視線が一気に注がれた。
「い、家に帰りたいんだけど……紅の奴らも心配だし。」
「あ、ハイハイ!!あたしも紅ちゃん家行きたいな!!」
いつの間にか起きていた真希が手を挙げて言い出した。
「俺も俺も!!」
続けて淳までもが手を挙げた。
……なんか似てる……
なんて思いながらあたしは
「……来るの?汚いよ?」
と言うと、龍が飛び付いてきて
「おい!!お前なに言っとんねん!!むやみに男を家に上げんな!!」
とあたしの肩をぐらぐら揺らすのであたしは揺れながら
「龍だってぇー、いつも勝手にぃー、上がってるでしょぉー、わぁぁぁぁ。」
と言うと、龍は手を肩から離して黙ってしまった。
そしたら急に
「なら私も行こうかしら。」
なんて椿まで言い出したから、あたしはびっくりして椿の方を見た。
すると啓と悠斗まで
「じゃあ俺も。」
「……行く。」
とかふざけた事を言うもんだから、あたしは深あいため息をつく羽目になった。
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