本当のあたし

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そう言い聞かせて、ホールに向かおうとしたら 「紅ぃー!!!!!無視すんじゃねー!!!」 耳が潰れそうなくらいのでかい声で叫んできた親父。 あー、うるさいっ!! それでも無視し続けたあたしにもっとでかい声で叫んできたから、ついブチっときちゃって 「うっ……せー!!!!!なんでいんだよ!!!」 あたしも負けないくらいの声でさけんでやった。 使用人達は、いつもの事だから、と耳栓を持っている。 でも、慣れてない5人は、びっくりしながら耳を塞いでいた。 龍は、あたしの声のデカさに慣れているらしく、平然としていた。 「う、うるせー!!」 「……親子だね。」 あたし達が叫んでいる間、淳と悠斗がそんな会話をしていたなんて、あたしは知らない。
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