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親父とのケンカを終えて、あたしたちはホールに来ていた。
こないだまでぐったりしてたクセに、一晩たって、皆もう復活していた。
「あっ!!総長!」
そう言って走ってきたのは、礼だった。
「もう大丈夫なのか?」
そう言うと、礼は申し訳なさそうに苦笑いして
「はい。すいませんでした。……あの、雷光は……?」
「心配すんな。ぶっ潰してきた!!!」
あたしがニカッと笑って言うと、礼は良かった、と笑い返してきた。
「ん?なんで良かったんだ?」
そこが気になったあたしは、礼に聞くと、礼はいきなり慌てだした。
「えっ!?いや、その……無事で、良かった、なぁと……」
声が小さくて聞こえないし。
「んー?なんだって?」
「わっ、ちょ、近いですよ!!」
あたしが近づくと、また慌てだす礼。
面白いな、コイツ。
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