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駐車場には、沢山のセレブ達。
テレビでよく見る政治家とか、超有名な会社の社長。
いつもの事だけど、スゴい人数だな。
「おぉー。いっぱいいるなぁ。」
あたしの横で呑気に言うのは、親父。
「親父が呼んだんだろ。」
「まぁなー。俺って顔広いから♪」
「言ってろ……」
あたしはそう言って窓から離れ、ソファに深く腰掛けた。
すると、どこから湧いて出たのか、桜庭が
「あーっ、ほら、ちゃんと礼儀正しくしろよ。」
と説教たれるから、あたしはため息まじりに
「あー、はいはい。気をつけますー。」
と適当にあしらっておいた。
それにしても、ヤだなぁこの格好……
「なぁ親父、やっぱり前の衣装に……」
「ん?なんか言った?」
「……いえ、なにも。」
くそっ!!オーラに負けるっ!!
「そんなに嫌がる事ないだろ?似合ってるぜ?」
そんなニヤニヤ言われても説得力ねぇんだよ。桜庭。
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