330人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
なんだ？
龍も顔赤くしてたよな？
｢悠斗、風邪か？｣
あたしが悠斗の頭から手を離しながら言うと、悠斗は
｢ん……大丈夫。紅、それ……｣
それ？
それと指さされたのは、あたしの手。
手……さっき悠斗の頭さすったこと？
｢これが……なに？｣
｢他の人……特に男にやっちゃ駄目だよ。｣
は？なんで？
あたしが殴ったのに？
やだ、って言おうとしたけど、悠斗が文句言うなって言う顔してたから、取りあえず頷いといた。
｢ん……じゃ、行こか。｣
｢えっ!?ちょっと、手!!手!!｣
悠斗は満足そうに頷くと、あろうことかあたしの手を掴んで歩き出した。
手はしっかり掴まれてて離れない。
あぁ、あたしの顔が熱い……
最初のコメントを投稿しよう！