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え、なんで淳?
「わぁー、素敵なお家!!」
そう言って次に入ってきたのはもちろん龍じゃなく、真希だった。
え、なんで?
あたしがあたふたしてると、やっと龍が入ってきて、あたしの下に走ってくると
……いきなり土下座しだした。
「ごめんなさい!!なんかついて来て……」
長々と言い訳をする龍。
声がデカくて、うるさい。
「おー、これはなんだ?あぁ、酒かー!!」
「えー!キレーイ!!ねぇねぇ、テレビ見てもいい!?」
人ん家冷蔵庫パカパカ開けて楽しんでる淳と、ソファの上で楽しそうに遊んでるバカ双子は、もっとうるさいけど。
あたしは、バカ三人を殴ると、ソファに正座させた。
「人が寝てんだよ。大人しくしてろ、バカ」
あたしがため息をつくと、龍は不思議そうに首を傾げて
「……誰が寝てんの?」
と言ってきたから
「……花宮さん」
と躊躇いながら言った。
すると双子は少し険しい顔になって
「……なんで?」
と言ってきたから軽く説明すると、双子は納得したように頷いた。
あれっ、てっきり怒られると思ってたのに……
生徒会の皆は、花宮さんを気に入らないみたいだから。
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