camellia

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いつの間にか会話に混ざっていた真希のせいで余計意味が分からなくなった。 首を捻っていると、真希が呆れたように 「だから、花宮さんって美人でしょ?だからそれと同じ位綺麗でー、なんでも出来てー、皆が尊敬するような椿が悔しいんだよ。そんでー……」 「え、それだけなの?じゃあ椿が怯えてるように見えるのは……」 あたしは拍子抜けして聞くと、淳は少し不機嫌そうに 「それがなぁ、花宮は俺たちが椿と知り合う前から椿と知り合いらしいんだけど、昔なにがあったかは教えてくれないんだよ2人とも」 「2人?椿と……誰?」 いつの間にかゲームは中断になっていて、井戸端会議の様になっていた。あたしの横の椅子に腰かけた龍が聞く。 「椿と啓だよ。あの二人幼馴染でさぁ、全然教えてくれないんだ」 始めて知った、あの二人幼馴染なんだ…… それからは話題が変わって、なんか今度は文化祭の話になってたけど、あたしはそれは頭に入っていなかった。 悔しいだけ……ではないよなきっと。 でも無理に話し聞くのも良くないし……教えてくれるのを待つほうがいいか。 「なぁ、お前は文化祭何やりたい?」 そうだよな、いつになるか分かんないけど…… 「なぁ、紅!!」 「1年後とかなぁ……えっ!?なに!?」 「だから文化祭だよ文化祭!お前は何やりたい?」 「なんでもいいよ別に……って言うか淳顔近いし!!しかももう10時!?」 ゲームとか雑談とかしてたらものすごく時間が経っていたらしい。 そんな事より淳顔近いし!!! 近距離で顔を覗き込んでいる淳をひきはがしてから、あたしは晩御飯の準備をしようと思って、台所に移動する。
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