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「ばーかばーか!」
龍はわざわざ指を冷やしていた淳のところへ行って、水をお湯にしたり、水を止めたりしてイタズラしている。
「うわっ、あっち……おい龍!お湯にすんなよ……あっちぃ!だから止めろっつの!」
ガキか……そう思いながら真希が持ってきたお皿にカレーを入れて、真希に持って行かせる。
真希はクスクスと笑ってた。
てっきりあの二人の事で笑ってるのかと思ったら、何故かその天使のような顔はあたしを見てた。
え?あたしなんもしてないぞ?
え?と首を傾げると、真希は笑いながら
「紅ちゃんはモッテモテだなーってね!」
と意味深……いや意味不明な事を言うとカレーの入ったお皿を持ってリビングに行ってしまった。
んー……全く理解出来なかったけど、まぁいいか。
あたしは食器棚の隣に置いてある真っ黒な冷蔵庫からお茶を取り出した。
そして食器棚から人数分のコップを取り出してリビングに戻ろうと思ったら……
いつの間にか殴りあいになっていた二人。どうやら龍が淳に殴られたらしく、あたしの元に飛んできた。
そして、あたしにぶつかる。
あっ……と思ったのも束の間、コップは割れ、お茶も見事にこぼれてしまった。
後ろは大惨事だと言うのに、全く気付かず騒ぎ続ける二人。
「ちょっと…「大体お前がカレーに手ぇ突っ込むとか言うボケかますからあかんねやろ!」」
……
「聞いて「それで一々おちょくってくるお前がガキだって言ってんだよ!」」
「……「ガキ!?熱いか冷たいかの見分け付けへんやつよりは大人やわ!」」
「なんだと!?お前な「うっせぇっつってんだろぉぉー!!!!!!!!!!!!!!!」
我慢仕切れずに叫んじゃったけど、この際仕方ないよ。あたし悪くない!
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