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突然の怒号に、さすがに嫌な予感がしたのか黙った二人は、ゆっくりとあたしの方を向く。
あたしは、あえての笑顔で黒い言葉をぶつけてあげた。
「あーあ、割れちゃったなぁ?そんでお茶もこぼれちゃったなぁ?こんなくだらない争いで台所ぐっちゃぐちゃだなぁああああ」
最後の方は我慢できなくて、ほとんど怒ってたけど。まぁいいや。悪いのはこいつらだ。
龍と淳は、真っ青になってお互いの顔を見合わせていた。
そして、頭がおかしくなったのか
突然二人は笑いだした。
「おおおおおお前真っ青だぞりゅりゅりゅ龍!」
「お、お前こそま、真っ青だぞ!?」
「「あっはっはっはっは!!!」」
…………。
「笑ってないで片付けろ」
「「はい。すいませんでした」」
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