0日目‐4月1日

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送信者.近藤 件名.これからも 本文.明日は早めにいつもの場所しゅーごーね♪ 今年度も三人とも一緒になれるといいね♪ 送信者の近藤とは近藤智美のことで、三人とは僕と近藤、そして鋼正のこと鋼正とはいわば親友というやつで、鋼正は運動能力が高く少し頭は弱めで結構パソコンに毒されている。 近藤のほうはソフトボール部の女子で、鋼正とは何げに付き合っちゃっていたりする。 もう少し言うと幼なじみだったりもする。 そのことを鋼正に教えたら、たしか… 『王道を覆すとかいいねそれ、俺ら軽くフラグクラッシャーじゃん』 と、笑いながら言っていた気がする。 とまぁそれは置いといて、メールの作成画面に移る。 宛先.近藤 件名.Re 本文.分かった! そうだね確かに三人とも一緒になれるといいね! こんな感じでいいだろう。 メールを送信して、もう一度ベッドに寝転がろうとすると部屋がノックされた。 「琢己、起きてるか?」 父さんか… いや何のようだ? 普通ならまだ母といちゃついてるはずだが… 「はい、どうぞぉ」 そう応えると、部屋が開かれて父さんが入ってきた。 父さんの手には僕のお土産を入れる黒色の袋。 「よぉ、これを渡しにな」 「でも父さん、明日でもよかったんだけど…」 父さんは僕の勉強机の椅子に座ると、ベッドに腰を掛けた僕の黒色の袋を投げ渡してきた。 持った感触はまぁまぁ重かった。 袋を空けてみると中には外国のお菓子やちょっとかわった文房具、そして… 「本?」 小さな声で疑問をもらし、それを見る。 ノートぐらいのサイズだが分厚いそれは、黒いカバーに小さいベルトがついていた。 大きさにあわず重いなと思い持っていると、突然ヒヤッと金属に触れた感触がした。 バッと裏返すとそれにはベルトに鍵がついていた。 「これは?」 父さんにこれについての質問を投げ掛けると、父さんはゆっくりと口を開いた。
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