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「おまたせー」 その声に、座敷に座る全員が振り向く 久しぶりの合コンの席に少し遅れて入って来たのは、お洒落な二人だった その二人の内の一人を見て、俺は言葉を失った 「おっ、二人可愛いー!」 「どーもどーも」 先に来ていた女の子二人が座っている横に、その二人は座った 一番端の俺の向かいに座る事になった彼女は、近くで見てもなかなか… うわ… 可愛い… 後から来た二人は何かコソコソ話してて、凝視する俺には気付いてないみたいだ にしても、可愛い 白い肌にふわふわした髪 柔らかく笑った笑顔 俺はその笑顔に、胸を撃ち抜かれた 惚れた…かも うわ、絶対惚れたわコレ 「陽平、ビールでいい?」 「…」 「陽平?」 「…あ、えっ?何」 俺の隣に座っていた透が、不審な目をしていた 「…ビール?」 「あぁっ、ビールで」 すでに俺以外は注文する飲み物が決まっていたらしい 「…陽平…わかりやすっ」 透は目を細めて、小声で俺をバカにした 「…」 透のヤツめ  
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