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「あーっ!!」 佐和子ちゃんの友達の美佳ちゃんが、急に大きな声を出した 佐和子ちゃんとはタイプが違ってキレイ系な彼女は、サバサバしてて、佐和子ちゃんの保護者みたいな感じだ 「美佳どしたの?」 「店の中に携帯忘れて来たみたい、ちょっと待ってて!」 美佳ちゃんは、急ぎ足で店に戻って行った 目で追うのをやめると、佐和子ちゃんと目が合った 「…」 「…」 何となく笑うと、笑い返してくれた 今しかない…よな? 降って湧いたチャンスに気付いた俺は意を決して 「あの、携帯教えてくれる?」 「あ、うん」 佐和子ちゃんはバックをあさる …言えた 俺は心の中で胸を撫でおろした
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