16人が本棚に入れています
本棚に追加
『ぇ………なんで…』
メリーは青年の家の前にいた。
しかし、名札はなく、人の気配もない
手元にある、彼の白いYシャツが風に揺れた。
Rrrrrr...
「ピッ…はぃ、もしもし」
『私メリー!今アンタどこよ!』
「はぁ?○○だけど?」
遠い、なんで…?
まさか…あの段ボールは……!!
『……なんで…』
「ん?」
『なんで勝手に引っ越してんのよ!!!』
キーーン…!
ノイズが走る
「っ……あの…メリー……さん?」
『……いく』
「え?」
『今からアンタの家にいく!!』
「なっ…!ばかやろう!お前どれだけ離れてるか……!」
メリーは走った。
幽霊の本気なのか
高速で、裸足で
電話を切らず
何故か泣いていた。
最初のコメントを投稿しよう!