16人が本棚に入れています
本棚に追加
ゴスッ…ゴスッゴスッ
何度も出ようと試しているが
手はギリギリで青年に届かず、何度も腕をばたつかせている
『あれ…おかしいなぁ』
パソコンのデスクトップが虚しく揺れる
そんな時青年はゆっくりとタバコを出し、火をつけ煙を吹かした。
「いゃ無理でしょ、これパソコンだぞ」
デスクトップが止まった
『ぇ…ちょっと何してるんですか、テレビで見て下さいよ』
「いや家テレビ無いんで、今時携帯とかパソコンで見れるから」
女性は手を戻し、身体を全て画面に戻した。
『いゃあのほんっとに困るんですけど、マジ勘弁してくれません?あなたが初めてですよ、呪いのビデオをこんな小さい画面で見る人間は』
「呪いのビデオのくせになんでDVDなんだよ」
『ぇDVD?マジですか?貞子がっくし…』
はぁー…っと溜め息をついた貞子
『DVDショップめぇ…ビデオからDVDに焼きやがったわね…マジ呪い殺してやろうかしら』
「……んじゃ明日このDVD返品しますね」
『そうしてくだ…ちょっとまって!!』
いきなり手を出し、ストップのサインを出した
『返品の前に、あなたはこのDV…ビデオを見た、だから7日後に死んで下さい、7日以内はダメです』
「何その無理難題な注文!!!ていうかお前再生初日から殺そうとしたろが!!」
『いゃ本当にお願いします、決まりなんで、皆さん守ってきてますんで、死守ですよ死守』
「死守それ意味違うわ、いや自分から死ぬのはごめんだよ」
『じゃぁテレビ買ってテレビで再生して下さい、そしたら殺します、7日以内で』
「給料はまだ2週間後なんだよ、それまで待って……って買わねぇよ」
最初のコメントを投稿しよう!