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それから部屋へ―
「ほらっ、男物しかないけど、今はこれ着てなよ」
『……あり…がと』
風呂に入り湿った髪
着ていた白いワンピースと白いパンツは部屋で干されている
変わりの服は彼女に大きく、Yシャツがワンピースと化していた。
青年はコーヒーを両手に一つをメリーに手渡した。
それを両手で受け取り、息を吹きかけ冷まし始めた
「……エレベーター使いなよ」
『……ボ………ボタンに届かなかった…//ズズッ』
「ブッ…!」
コーヒーを吹いた。
『ていうか何この部屋、きったなー…』
あたりは段ボールだらね
引っ越ししたばかりだろうか
『コーヒーも不味い、砂糖もっと、後牛乳』
「たくょぉ…なんだよこの幽霊は…文句が多い」
『しかもアンタのせいで任務失敗だわ!!どうしてくれんの!?魔王に怒られるじゃない!#』
「知るか、お前が勝手に家を把握せずに来ただけだろが」
『なっ…!普通776号室って七階だと思うじゃない!#』
机を叩く、途端にコーヒーのカップが揺れ、少し零れた
『こんな早く帰ったら…魔王様がなんて言うか……』
「……ほら」
『……?』
角砂糖と牛乳だった。
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