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言葉はアレだが、口調は本当に心配そうな感じだ
最も直哉達にとっては、今はそれを気にかける余裕がないのだが
「はぁっ…はぁ!い、今は!それどころじゃないんだって!!か、怪物!化け物が出た!!!」
直哉の言葉に嬉良は顔を青ざめた。そこで嬉良はある事に気が付く
「し、秀は?秀は何処!?一緒にいたんじゃないのっ!!?」
直哉に近づき、両腕を掴んで揺さぶりながら直哉に問いかける
「っ!背中にケガしたけど大丈夫。すぐに出てくる筈だよ」
その言葉で黒い亀裂に目を向けると、2人は驚愕した
「……穴が、小さくなってる…」
「秀ぅ~~~っ!!」
2人が目にしたのは、初め見た時には余裕をもって通れるくらいの大きさだった亀裂が、今やギリギリ通れる程しかないのだ……
時間がない。いや、すでに秀喜は手遅れなのか…
「……死にたくないよ~!」
そんな台詞と共に秀喜の上半身が出て来た
汗と涙でクシャクシャな顔をしていたが、それでも直哉達を見つけられて嬉しかったのか秀喜は笑った
秀喜が無事に出てきたので直哉と嬉良も安堵の息を吐いた
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