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「名前、大神翡翠。2年だけど、お前もだろ?」
「え、ああ。俺は行方歩。A組。」
オオカミと言う名字だったことに少し安心した。
反感を買うようなことを言っていたら、今ごろゴム臭い地べたとキスしていただろう。
「ふーん、Aか。俺はC。」
「そっか。よろしく。」
「ん、どーも。」
そう挨拶すると大神は空を仰ぎ見た。
強い風のお陰か、雲は見当たらない。
「夜、星見えるかな。」
独白か大神に向けたものか自分でもよくわからない在り来たりな台詞。
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