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私の脳が、正常に機能しなくなったのはいつからだろうか……?
きっかけは、やっぱりあの日にあるのだろう。
日頃から自分の脳に限界を感じていた私は、その日──
ハバラ地区にある大手家電量販店に、脳のバックアップ機器を買いに出掛けた。
ハッピ姿の妙な鉢巻きをした店員に来店目的を告げると、すぐにその商品を薦めてきたのだ。
【GX─600】
これを脳内に設置するだけで私の脳は記憶容量を、八十億バキスも増すと言う。
「故障も少なく値段もお手頃です! 」
店員が、そう言って満面の笑顔を向ける。
私は、店員の言葉に頷きその【GX─600】を購入する事に決めた。
価格は、十二万円。
四日後に、商品を自宅に配達してくれる様に頼み、
帰りに吉牛で牛丼を食べて帰った。
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