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外は夏真っ盛り。
地獄の暑さが数日続いていた。
夏バテの患者や夏風邪の患者が急に増えた7月の終わり、あの佐々木からメールが届いた。
僕はいつもより遅い昼休み、スマホの画面を指で触った。
控え室でホットカフェオレを飲みながら体を癒やした。
『佐々木です。
休日はいつですか?
先輩に訪ねたら徳永さんにあわせるといったので、連絡をお願いします。』
佐々木からのメールはキャバクラへ行くお誘いだった。
「はぁ……」
僕は力が抜けた。
利さんも昨日この事を話してくれればよかったのに……
と言っても、僕は多忙過ぎて帰宅するとシャワーを浴びて直ぐにベッドに潜ってしまう。
彼と話す事は暫くしていない。
同じベッドにいるのに……
貴重な休日をこんな事に費やしていいものか?
暫く考えて佐々木にメールを送った。
『帰宅してからメールします。』
取り敢えず、彼の意見を聞いてからにしようと考えた。
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