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「とにかく、その依頼はランクC。雪華・・・雪帝がいるとしても、警戒すること!」
メルに続き、リースも。
「命の危険が迫ったら、すぐに逃げる、助けを呼ぶことだ」
そして、一向は出発する。
目的地は、二つほど町を抜けた先にある、洞窟だ。
「まだですかあ、隊長ぅ!」
力無く、ボケをかますケイト。リースは「まだだ」と笑わず、返した。
「・・・後、一町・・・。はあ・・・・・・流石に疲れますぅ」
と言ったのは、雪華だ。
メル、リース、雪華は疲れていた。
無論、体力が無いわけではない。
センとダリア、ケイトにスピードを合わせているため、既に、依頼を終わらせているのでは、というほど時間をかけているのだ。
疲れるのは、当たり前である。
いつもの何倍もの距離があると感じるのだ。
「・・・・めげませんっ!」
と意気込むダリア。センは、ハハハッと笑った。ケイトの目は、既に屍のようだったが。
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