A meeting and a battle

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「姿を変えずとも、操れるようになったか・・・」 リースが呟くと、魔王はハッハッハッと高笑いした。 「大方【操り人形】とでも、思っていただろう!」 操り人形。特殊能力による術。 魔王の言ったことが、図星であったリースは口をつむぐ。 「ハッハッハッ!これは【操り人形】ではない!【ポセイド】・・・取り憑き、だ!」 取り憑き、ポセイド。 魔王は、ダリアを操っていたのではない。 ダリアの身体を、使用していたのだ。 メルがゆっくりと、瞳を閉じる。 魔王がにやりと笑い、彼女へ、手のひらを向けた。 「ポセイド」 魔王の手のひらから、光が放たれる。 リースは動かない。 メルの瞳がゆっくりと、開かれた。 「ポセイド・・・」
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