A meeting and a battle

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何処からか放たれる、光。その光が正面から、魔王の放った【ポセイド】とぶつかった。 二つの【ポセイド】が、相殺される。 「なっ、【ポセイド】は我の特殊能力による術のはず!」 特殊能力。それは、この世に一つしかない、その人特有の能力を意味する。 つまり、特殊能力による術は、作り出した者以外には、使用不可能な術。 それを、メルが使用した。 「細かく言ってしまうと、私の【ポセイド】は、【ポセイド】じゃないわ」 ケイトが首を捻る。その後ろで、センも俯く。 「私の【ポセイド】は、たった今、あなたの【ポセイド】を参考にして作った、新たなる属性の、たった一つの術」 彼女は、口を閉じる。 そして、再び口を開いた。 「その新たなる属性。名は・・・・操。進化属性は無い」 彼女は、目をつぶっていた、数秒の間に、新たなる属性、新たなる術を創り出していた。 もちろん、普通の人は、創り出せない。かなりの実力者でも、創り出せても、数年はかかる。 それを瞬時に創り出したメルは・・・まさに、天才だ。
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