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「今、彼女に癒しを与えないと彼女の精神が破壊されてしまうの。彼女は今、相当心に傷が出来ているから。」
ギルドマスターは言葉を切らず、少年の瞳を見つめる。
「彼女の片腕として活躍する、全帝のあなたなら・・・・・・そして、学園で作られた友なら、その心の傷を癒せるのではないかと。」
少年の表情は浮かない。天空の舞姫、といえば人類最強と言われるお方。少年からしたら、自分は逆に足を引っ張ってしまうのかもしれない、と思ったのだ。
「ちょうど同い年なの。ちょうど良いでしょ?」
そうやってギルドマスターは笑顔を崩さぬまま言い切った。
少年は、すでにその依頼を受けるかどうか、決めていた。
「よろしくお願いしますね、舞姫様。」
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