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彼女は死んだ。そして彼も。
何年後かわからないが、
そこに言葉を話せる種族はまだ存在していた。
「今日の空は黒いねぇ。嫌だよ」
「いや、でもあのふたつの星はなんだろうね。くっついてすごく輝いてる」
彼らや彼女らは
いつだって見える場所を見てる。
見たい場所を見ている。
大きな星が輝いているのを見つめている人
大きな闇を見つめている人
どちらも必要なのだから。
この世界はきっと成立している。
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