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「ほらよ。」 「サンキュー」 疾風のごとく返ってきた翔は木陰で休んでいた神楽にジュースを渡し、 「じゃあな」 「なんでスグにいなくなろうとするのよアンタは!!!」 左手をピシッと立てこの場から去ろうとする翔に、飲もうとしたジュースを止め引き留める神楽 「いや…だってお前、俺のこと嫌ってるだろう。」 「……………はい?」 「俺を見るたびにイライラした表情をして、会話したら必ず暴言はいうし、気に入らなかったら電撃………… ……どう考えても、俺が傍にいるのを嫌がっているだろう。」 いや、本気で嫌いなやつに話しかけたりジュースを受け取ったりしないと思う… そんなこと知らずに言うだけ言って翔はジュースを飲み始めたのだが 「それが一番イライラするのよバカアアァァァ!!!!!!!」 「ぎゃああああぁぁぁ!!!!!! ま、待て!缶に電気が!!それも熱くなって!!! だからちょっ…ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」 もう鈍感な翔に神楽は容赦なく電撃を喰らわせているみたいだが、まぁ死なない程度には加減しているだろうから ……うん、大丈夫だろう。
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